紅葉絶景、東福寺、永観堂、南禅寺

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歩きながらいろいろ考え事をする癖があるのですが、今回ばかりは考え事不要。ただただ赤赤赤の紅葉に浸れば良い。妻との京都旅行4日目。今まで行ってはみたけれど紅葉狩りを逃していた寺ですが、借りを返します。

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朝食も10分で済ませ、神宮丸太町駅から京阪で東福寺駅まで。東福寺は9時開門ですが、8時半には既に大行列。案内の方が「本日は行列してでも見る価値十分あります」と声を張り上げていました。

その言葉のとおり、見事な紅葉景色。

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回廊は人だかり。でも開門と同時でこれなのですから、もう少したったらこれ以上に違いありません。英語、中国語、韓国語入り乱れ喧騒の渦。

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次は永観堂。

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ここもまた見事。前回とは大違い。

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そして南禅寺。

前回は根性切れで登るのを諦めた三門に、今回は上ります。

入口にはこんな立て札。

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今までの人生で一番急な階段を横の綱につかまりながら根性で上がります。階段という概念からはみ出るような急な階段。

 

しかし何とか上り切った場所、五鳳楼から見る京都も見事。「絶景かな、絶景かな」とは、よく言ったものです。(大盗賊石川五右衛門が歌舞伎で発する名台詞)

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「京都は俺のもんだ」という気持ちにもなります。当時は樹木が今より低かったに違いなく、より京都の街並みを眼下に見渡せたのでしょう。

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今回の宿泊でお世話になったダイヤモンドソサイアティ。鴨川に面していて、鴨川側から宿に入ることも可能です。

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最後に部屋の窓から見る黄昏の鴨川。

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最高の思い出をありがとう、と感謝。

 

⇒前回の紅葉未遂 http://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2023/11/post-d770a1.html

 紅葉でなく青紅葉の京都、詩仙堂・哲学の道歩きhttp://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2023/05/post-ecb54d.html

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いつか来たかった伊根、願い叶う、雅 風雅

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旅番組で何度も見た海に立つ家、一階は家の中に舟、二回は住居・・・海の京都、丹後の伊根。

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来たい来たいという想いが69歳にしてかないました。結論から言えば期待以上。

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妻との紅葉京都旅行二日目、二条駅から特急あまのだて号に乗って天橋立に。

天橋立観光の後、バスで伊根へ。初めてベニスに降り立った時並みの感動。何度も見た映像が今目の前に!

下は家の一階、舟を入れる場所。

木の舟は海面に浮かばせっぱなしにしてると、水を吸って重くなるため、家の中に上げるのだそうです。

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少し歩いて本日の宿、雅 風雅(Fuga)へ。

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宿の前の通りは寅さんの映画に出てきた場所です。

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船宿を改装して作った伊根でしかありえない宿です。舟屋丸ごと1棟1組様限定の宿。 

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一階はリビングと、何と海に突き出た露天風呂。温泉です。

手前の机で食事もとれます。

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二階はゆったりしたツインベッドと窓一面の海。

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思わず絶句。この部屋と眺望を独り占めですか!

 

1棟1組様限定の宿  フランスコートダジュール シャンブルドット・ミラボー、カシの景色は俺のもの

http://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2019/05/post-f0240b.html

 

早速風呂に入りましょう。

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まさに「伊根は俺のもんだぜ」の至福の時。

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すぐ横が海、足を滑らせるとドボンです。舟を横付けにするので最低深さ2メートルはあります。(今まで酔っぱらって入浴し、海に落ちた人はいないのでしょうか) 

翌朝乗った舟側から見るとこれ。左側の家。

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風呂桶もシャワーもしっかり見えます。結構頻繁に舟や遊覧船がすぐ沖を通るので、女性はかなり勇気が要ります。妻は早朝に入りました。

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これは翌朝乗った観光舟の船長の自宅とのこと。亀島丸。

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ここ亀島荘(実在?)って、寅さんと石田あゆみがいた場所なのですね。

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その界隈がドラマや映画で登場するのが観光エリアから奥に入ったエリア。

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寅さんだけでなく、NHK朝ドラ「ええにょぼ」や、浜ちゃん、高倉健もいた場所です。

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今は和やかな内海ですが、昔は鯨が舞い込み、漁師総勢でしとめたようですよ。

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写真に鯨写っているの分かりますか?

 

夕食はこれまら海に面した鮨割烹 海宮(わだつみ)

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夜で真っ暗でしたが、夏明るかったら窓一面伊根の海でさぞ素敵でしょうね。

店のウェブサイトから借りました。

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しかし景観のなさを吹き飛ばす程の最高の魚料理。

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石垣鯛の煮魚とのどぐろの塩焼きが初体験でしかも上手い!

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そして寒ブリ。ここ伊根は日本有数のブリの名産地なのです。まさに日本海の海の幸満開です。

伊根のことばかり書いてしまいましたが、ちゃんと天橋立観光もしましたよ。

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股のぞきの傘松公園にも行きましたし、40分かけて天橋立も歩き切りました。

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伊根がなければこれだけでも一話書けそうな観光でしたが、あまりに伊根が強烈だったので、付録扱い。

付録と言えば、もう一つ。海の上を走る列車、由良川橋梁。

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京都丹後鉄道で宮津駅から2つ目の丹後由良と丹後神崎の間の由良川河口にかかる橋。千と千尋の神隠しにも登場したあの水の上を走る列車。鉄道写真家中井精也さんは橋の下両サイドからも撮影していました。

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ディーゼルカーの先頭で一人仁王立ちして写真を撮るオヤジ。

地元のおばちゃんから白い目で見られているよう。

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本当に海の上を走っている感じ。強風で海に落ちたりしませんか?

 

海の京都、伊根と天橋立と由良川橋梁、一泊二日の夢のような旅でした。

伊根は生きている間にもう一度来たいな。

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 ☆海を眺める風呂シリーズ

南伊豆多々戸浜ビーチ、下田大和館

http://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2017/02/post-4163.html

北川温泉・黒根岩風呂、混浴露天風呂

http://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2011/05/post-f917.html

西伊豆土肥 たたみの宿湯の花亭

http://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2011/08/post-6da3.html

伊豆戸田、御宿きむらやつわぶき亭

http://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2008/08/post_9c75.html

西伊豆三津浜 松濤館

http://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2010/05/post-dc03.html

伊豆南端、須崎 海辺の御宿いそかぜ

http://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2010/05/post-a55b.html

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紅葉絶景 嵯峨野・嵐山、トロッコ列車

昨年一昨年と京都の紅葉を目指したが「ちょっと早かった」「ちょっと遅かった」。しかし今回はドンピシャの紅葉。まさに紅葉の京都4日間の旅でした。

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初日は嵯峨野・嵐山。頑張って予約したトロッコ列車に乗ります。勿論満席。(予約開始日深夜0時にネットに向かい、15分位で全席売り切れ)

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紅葉の保津峡をガタゴトと進みます。景色は良いが乗り心地は悪い。でも気にしない。日本語より英語・中国語が飛び交う車内ですが、風情はまさに日本の秘境渓谷。

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何度か川下りの舟と出会います。列車に向かって皆で手を振ってきます。

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最初の計画では、折り返しの帰り道、途中駅の保津峡で降りて、山道を散策し、JR保津峡駅から山陰線で戻るつもりでしたが、トロッコ嵯峨駅の観光案内のお姉さんに「お奨めしません」と言われて、引き下がりました。JR保津峡駅は日本での有名な秘境駅の一つなんですよね。やっぱり行けば良かったかな。翌日天橋立行き特急はしだて号で通過しましたが、一瞬で過ぎ去り、駅があったことすら気づかない小さな駅です。

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さてその分、終点ではなく途中駅トロッコ嵐山駅で降りて散策。常寂光寺、二尊院、竹林、そして天龍寺と満開の紅葉を堪能します。昨年一昨年と不発だった分、お釣りがくるくらいの見事な紅葉でした。

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最後ちょっと寄り道。トロッコ嵯峨駅横に併設されているジオラマ館。私は鉄道オタクなのです。HOゲージの車両も沢山集めています。このジオラマは勿論操作で列車を動かせますし、子供達が喜んで動かしていました。ジオラマ内の建造物は京都のお寺が一杯。

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そして実物のEF66電気機関車。あさかぜ等、博多出張のブルートレインでお世話になった電気機関車。ホームから見るのとは違い、圧倒的威圧感。怖い。

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初日の〆は二条城近く丸太町京料理の店、立神。

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京料理も十分堪能し、大満足の1日でした。

 

前回の紅葉未遂京都旅https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/35422/entries/94527474

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孫とフォレストアドベンチャー箱根、湯寮、芦ノ湖、何度でも楽しい箱根

9月にまだ真夏の箱根、娘夫婦と孫との箱根一泊旅行。

もう箱根で新しい発見等ないと思っていたけど、まだまだあるんですね。

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フォレストアドベンチャー箱根。子供だけでなく大人も楽しめるアドベンチャーランド。

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ハードなトレックコース。私は到底無理ですが、孫がチャレンジ。小学生以上とありますが年長さんにもかかわらず偽って開始。

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 ハーネスを付けているとは言え、すごい高さ。ここを危なげな足取りで渡ります。

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お母さん(娘)は先に行き、孫を励まし手招き。最初へへっぴり腰で先へ進めなかった孫ですが、何とかわたり切りました。アッパレです!

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大汗かいたところで隣の箱根湯寮へ。

 

とその前に、私は途中別行動をとり散策。

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湯寮の横から山道を歩くと、こんな看板が。

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右に進むと何とそこは箱根登山鉄道塔ノ沢駅。

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そして戻って左に進むと、国道一号線に。塔ノ沢温泉街です。

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以前泊まった環翠楼、相変わらず立派なお宿。

⇒以前の記事はhttp://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2005/08/post_4f07.html

 

さて湯寮に戻り、皆で温泉へ。

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ただの風呂ではなく風情満点の温泉施設。

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風呂の中はさすがに写真撮れませんが、ホームページからとったものを紹介します。

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1時間半があっという間に過ぎます。

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一番崖側の露天風呂からは下方に国道一号線の渋滞が見えます。お気の毒。

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(写真はさきほど散策中に撮ったもの)それにしてもいつも車で通っていた道路のすぐ上にこんな露天風呂があったなんて驚きです。

 

宿泊は何度も来ているダイヤモンドソサイアティー箱根。

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昨年よりきれいになった印象。料理もワンランクアップしたのかな?満足度アップ。

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翌朝ベッドから外を見ると富士山が。

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今日も快晴。

駒ヶ岳の頂上までロープウェイで行き、大パノラマを満喫。

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それにしても外国人観光客多いなあ。半分以上は外国人なんじゃないかな。

 

ランチ後はザ・プリンス箱根芦ノ湖前の湖畔。

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宿泊客でもないのに芝生でリゾート気分。良いんでしょうか?

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箱根、もう何回来たか分かりませんが、飽きるようで飽きない不思議な魅力に溢れた観光地です。

 

箱根元町から桃源台まで歩く記事⇒箱根駅伝箱根ゴール前最終直線コース~箱根元町・桃源台~ダイヤモンド箱根ソサエティ露天風呂: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

 

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鎌倉の隠れたハイキングコース、衣張山と桜。綾瀬はるかと広瀬すずが叫ぶ

鎌倉のハイキングコースと言えば、天園、大仏、祇園・・・・

否、それ以外にもあります。地元鎌倉市民もあまり行ったことのないコースなのではないでしょうか、

衣張山巡礼古道ハイキングコース。

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入口はいろいろありますが、ハイランド付近から入ります。

まずはバスで夕陽台公園で降り、しばし瀟洒な住宅街を桜と共に歩きます。

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そして登り切った所に富士山が見えるスポットがあります。

実は富士山が見えているのですが、分かりますか?

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その脇に目立たないですが、ハイキングコース入口があります。

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結構な坂道。

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地面に桜の花びら?

と思って上を見ると山桜。

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和みます。

 

しばらくすると眺望が。

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鎌倉霊園が遠くに見えます。

 

更に歩くと衣張山頂上に。といっても何の標識もありません。
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眼下に鎌倉市の街並みが開けます。鎌倉の山を登るとこのような光景は良く目にします。

そしてここがドラマ海街diaryのロケ地の一つ。

長女の幸(綾瀬はるか)と浅野すず(広瀬すず)が二人で登り

幸は「おとうさんのバカ」すずは「おかあさんのバカ」と叫んだ場所です。

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またここには昔尼僧が庵に住み、衣を干したとも言われている場所です(本当は分かりませんが)

一人でこんな山の中に住むなんて、結構怖かったでしょうね。

 

さて、ここからは下りです。

昨日までの雨で、所々地面がベチョベチョで、ぬかります。

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何年か前の大型台風の影響はまだ残っているようで、至る所に大木が倒れています。

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突然視界が開け、目の前に住宅街が。

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報国寺(竹寺)のすぐ近くです。

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小学校の桜は満開。

鎌倉はどの季節でも美しいですが、やはり桜の季節は最高ですね。

 

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イリュミネーションと焚火の冬キャンプ、相模湖プレジャーフォレスト

関東3大イリュミネーションって知っていますか?

足利と江の島、そしてここ相模湖プレジャーフォレスト、

冬季限定の催事です。長女夫婦と孫との冬キャンプ。

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といってもさすがにテントはもう無理。コテージです。

コテージ名はTAKIBI

その名のとおり焚火が楽しめるサイトです。

ここでのキャンプは3回目。春と夏に来て、今回が冬。

山の上だから寒いだろうなと思いましたが、

この日は気温が2月にしてはそこそこ高く、心地よいキャンプです。

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TAKIBIはまだ新しく、コテージ自体も中の設備もきれい。それに遊園地に一番近いのが嬉しい。

コテージ付近は静かですが、歩いて数分で賑やかな遊園地。

コテージからもジェットコースターのカタカタカタという上る音が良く聞こえます。

チラっとですが、動いているのも見えます。

 

早速出かけます。

何に乗ろうかと迷う間もなく、ジェットコースターに。

子供用なので小さな小さなジェットコースターです。

でも孫は大喜び。そして大きく振れる舟。

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隣の迷路もなかなか。こちらは大人も結構楽しめます。

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かがんだりするので足の筋肉が疲れます。

日曜日だけど冬なので殆ど待ち時間なくあれもこれも乗れました。

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夕方一度コテージに帰り、風呂に入ってバーベキューの準備。

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日も暮れてランタンの明かりが闇にしみる頃合いで乾杯。

肉をこれでもかこれでもかというくらい食べます。

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そして再び遊園地に。そこは昼間とは全く違った世界。

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見事です。大人でさえ感動します。

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リフトに乗って頂上に行くと、

そこはドラえもんが待ち構えています。

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私は「年齢59歳まで」という条件を無視して、

年齢を偽って大空天国へ。

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写真は公式サイトからとりましたが、

夜でしかも酔っぱらっているので最高の気分。

ちょうど月に向かって飛び出していく感じが快感。

(完全にルール違反なので真似しないで下さい)

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ひとしきり遊んだ後は、幻想的な小路を歩き、再びコテージに帰り、バーベキュー再開。

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今度は焚火もして長い夜をいつまでも楽しみます。

孫は夜11時まで騒ぎ、コテージに帰ってからも(私達夫婦の隣のコテージ)深夜まで踊っていたそうです。

 

 翌日は生憎の雨模様だったので、少しだけ乗り物に乗って後は温泉。

さがみ湖温泉うるり。

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レジャーの疲れを癒しただけでなく、皆お肌すべすべに

(本当にすべすべになります)。

 

焚火の香りは衣服に染み付いたのか、2~3日経っても残っていました。

また孫との良い思い出が出来て、

お爺ちゃん幸せ。

⇒夏の相模湖プレジャーフォレスト家族キャンプはこちら

http://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2015/08/post-aa13.html

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ちょっと寂しい会津藩殉教者墓地、京都大学の裏山吉田山から真如堂、金戒光明寺、哲学の道を歩く

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これは誰だか分かりますか?

 分かったらあなたは日本史通。写真もあります。

 なかなかの美男子。

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そう、彼は松平容保。会津藩主でした。

なぜ会津藩の人が京都に?

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彼は京都守護職でもあったのです。江戸時代末期、尊王攘夷派による暗殺や強奪が日常化していた京都の治安維持にあたりました。財政苦境から家老西郷頼母等藩士からもそんな金も人手もかかる役職等引き受けるなと言われていたにもかかわらず、自らの信念で引き受けました。

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成果も大きかったのですが、犠牲も大きかった。237人戦士、鳥羽伏見の戦いを入れると352人が亡くなり、本陣のあったここ金戒光明寺に眠っています。故郷会津からは相当遠く離れていますよ。

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しかし松平容保の本当の悲劇はこれからです。身を粉何して徳川将軍に仕えたのに、突然逆賊になります。政治の世界は一寸先は闇とは良く言ったものです。そして戊辰戦争での悲しい結末。

ため息が出るほど美しい城、会津鶴ヶ城~なぜか頭に残る人物、西郷頼母: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

これだけのことをしたのに、この墓地は寺の裏の奥にひっそりと佇んでいます。

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私は真如堂から裏道を歩いて金戒光明寺に入りましたが、正門から入った人には気づかれない程奥の片隅に追いやられている印象。

身を挺して京都のために尽くしたのに、ちょっと冷たい待遇だと感じるのは私だけでしょうか?

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さて、京都紅葉直前旅3日目。

朝起きると青空。

目の前が鴨川のダイヤモンド京都ソサエティ。

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まずは出町柳駅から京都大学まで歩きます。

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一時、私もこの大学に入ろうかなと思った時がありました。

平日なのに学生が少なく静寂。

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そして校舎からそのまま吉田山へ。

入口に吉田神社があり、結婚式をしていました。

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美人の巫女さんもお手伝いに向かう途中のようです。

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以前、哲学の道を散策中、京都の街中に小山があるのを見て是非行ってみたいなと思っていた山。

(写真は下の法然院からの眺め)

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 低い小山と思って軽い気持ちで歩いていると、結構ハード。寒い季節なのに汗をかいてしまいました。

山頂では京都の街を展望出来る場所があると思ったのですが、周囲は高い木で覆われ眺望なし。

かろうじて木々の隙間から撮ったのがこの写真。

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御所のあたりでしょうか。

 

山頂からすぐ瀟洒な住宅街。

そしてそのまま真如堂。

うーん、もう少し後だったら紅葉が見事だったでしょうね。

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そして横から墓地横を歩くと、いつの間にか金戒光明寺裏手に入っていました。

そこで横をふと見ると

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冒頭の話になります。

 

京都守護職本陣があり常時1000人がいたというのですから、大きなお寺です。

それにとても立派。鎌倉市民である私としては、やはり京都には敵わないという気持ちにさせられます。

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そこから少し歩いて哲学の道。

やはり紅葉まだですね。桜の葉が僅かに残っていたのが救い。

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ランチは哲学の道の途中のリバーサイドカフェ グリーンテラス。以前散策中に素敵だなと思った店です。

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ちょっと寒いけど、テラス席で食事。

哲学の道を散策中の人達がこちらを眺めていきます。

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結構歩きましたね。

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鴨川沿いを歩いて一回ダイヤモンドソサエティに帰り、風呂に入って休憩。

今まで気づかなかったのですが、金戒光明寺、真如堂が部屋から見えているのですね。

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夕食は歩いて10分の御所の向かい。京都会席料理さかい。

目の前の大きなキッチンでマスターとアシスタントが懸命に料理している姿を見ながら最高のご馳走を。

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東京では決して食べられない京風会席を京都のお酒と共に堪能します。

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緑緑緑+赤、紅葉見頃未満の京都、錦市場~知恩院・八坂の塔・圓徳院、定番コース漫然歩き: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

喜怒哀楽を極めた女性の終の棲家寂光院と京都大原三千院♫、もう一つの京都、大原: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

そうだ京都へ行こう、青紅葉の詩仙堂と哲学の道: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

坂本龍馬と宮本武蔵、京都伏見寺田屋と一乗寺八大神社: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

嵐の爪痕と青紅葉、貴船と瑠璃光院: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

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緑緑緑+赤、紅葉見頃未満の京都、錦市場~知恩院・八坂の塔・圓徳院、定番コース漫然歩き

妻との京都旅行二日目。観光名所をぶらぶらと歩き続けます。

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おっと驚き、うら若き外人女性が海の幸を皆の前でほおばっています。こんな光景東京では見られませんよ。

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でもここでは珍しくありません。皆が店で買ってその場で買い食い。ステーキまで買い食い。食べるだけでなくアルコールのガン飲み。真昼間から胃袋本能直結です。

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ここは錦市場。それにしても凄い人。まともに歩けません。中国語と英語が日本語より響きます。

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市場を抜けると四条河原町。

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鴨川を渡り、祇園を抜け、華頂通を通って知恩院に。

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それにしても知恩院、大きい。

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私は鎌倉市民なので、鎌倉の建造物は見慣れていますが、はるかに大きい。大人と子供の違いがありますね。写真に人が小さく写っているのが分かりますか?いかに建造物として巨大かということです。

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紅葉の時ならば良かったのに、という言葉は禁句です。

緑緑している葉を眺めながら歩きます。

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 多くの観光客と同じようにねねの道、石塀小路を歩きます。京都観光しているんだなあという気分。何回来ても心躍ります。

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八坂の塔のあたりで日が暮れます。ザ京都。

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まだライトアップの時期には早いのですが、一つだけライトアップしている寺があったので入りましょう。圓徳院。うっかりすると通り過ぎてしまうほどの小さなお寺ですが、入ってみると結構ワクワク。

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歩き疲れたこともあり、しばし畳に足を投げ出し休憩。素敵な庭ですよね。

 

2万歩越えの散策の後は、圓徳院と八坂神社の間にあるフランス料理の店「Bistro Atout

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京都に来るとどうしても京風懐石料理が多くなるので、敢えてフレンチに。

今日一日の疲れを厚いステーキとブルゴーニュワインで癒します。

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 定番コースですが、やっぱり楽しい京都旅。

喜怒哀楽を極めた女性の終の棲家寂光院と京都大原三千院♫、もう一つの京都、大原: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

そうだ京都へ行こう、青紅葉の詩仙堂と哲学の道: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

坂本龍馬と宮本武蔵、京都伏見寺田屋と一乗寺八大神社: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

嵐の爪痕と青紅葉、貴船と瑠璃光院: 神奈川オヤジ歩き (moe-nifty.com)

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喜怒哀楽を極めた女性の終の棲家寂光院と京都大原三千院♫、もう一つの京都、大原

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日本の2000年の歴史で、これほどの劇的な人生を送った女性はそうありませんよ。時の最高権力者(平清盛)の娘として生まれ、トップお嬢として蝶よ花よの少女時代をすごし、18歳で天皇と結婚。そして23歳で次期天皇を出産し国母に。

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ところが夫が21歳で亡くなり、父も続いて亡くなり、怖い敵が攻めてきます。味方が皆いなくなり京から都落ち。

そして憎き源義経に瀬戸内海(壇ノ浦)に追い詰められ「もはやこれまで」。

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幼い息子(安徳天皇)を抱いた母が目の前で海に飛び込み自殺。自分も飛び込みます。なぜか敵に助けられます。

皆が殺された中、平家滅亡のただ一人の生き証人になります。

その後も生かされ続けます。

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亡き両親、亡き夫、亡き息子を思い、30歳から58歳までの30年弱、静かに暮らした場所がここです。

京都の北、大原の寂光院。

平徳子(建礼門院)。

彼女にとって紅葉は慰めになったのでしょうか?

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彼女が住んでいた部屋の跡がここ。

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彼女が毎日散策したと思われる近所の道を歩きます。

「ウサギ追いしかの山♫」に出てきそうな里山の風景。

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祇園精舎の鐘ではありません、近くの来迎院の鐘。

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京都にはまった妻との京都旅。1年間で3回目。

紅葉の旅にしたかったのですが、見頃にはちょっと早かったようです。

 

さて寂光院から歩いて国道367号線、かつての鯖街道を越え反対側で行くと、ガラッと空気が変わります。

そう、ここが「京都大原三千院 恋に疲れた女が一人♫」の三千院。

歌の代わりに聞こえてくるのは中国語。時々英語と日本語。

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紅葉見頃の時はこんなものじゃないそうですよ。

人人人・・・・

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国宝、阿弥陀三尊像のある往生極楽院、紅葉の赤と苔の緑のコントラストには息をのみます。

この阿弥陀三尊像、「そうだ京都に行こう」で「当分ケータイは切ったままにさせて下さい」と言ったところですよね。

https://www.youtube.com/watch?v=jIaIPnV2S2Y

 

さて、本日の宿泊は三千院の入口にある料理旅館「芹生(せりょう)」。

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妻はおせち料理の店として知っていました。いわゆるaubergeで料理屋起源なので料理には定評があります。

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部屋に入ってゴロリと横になると、大原の山並みが見えます。日本の里山といった風情で穏やかな気持ちになれます。

温泉なので風呂に入りますが、風呂は露天風呂を含めてちょっと平凡。特に男湯。

どうもこの大原の地は女性優先の気がしてなりません。

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これは女湯。男湯はもっとずっと小さい。

でもその分、料理は期待どおり。

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三千院入口を行き来する観光客を眺めながら最高の舌鼓を打てました。

料理は本当にお奨めです。

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そうだ京都へ行こう、青紅葉の詩仙堂と哲学の道

京都に行きたいと思う一番の刺激は私の場合「そうだ京都に行こう」のテレビ広告。どんな観光ガイドやウェブサイトより魅力が凝縮されて好きです。YouTubeで過去のシリーズを延々と見続けても飽きません。ただ一つ問題があるとすれば圧倒的に秋の紅葉が多いこと。

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そんな中にあって緑で溢れたものもあります。その一つが詩仙堂。

https://www.youtube.com/watch?v=fIr-4DgfYxs

私、というより妻が特に行きたかった所。叡山電車一乗寺駅からテクテク歩くこと15分。ちょっと山に入った所にひっそり佇むお寺。

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すぐ隣に宮本武蔵の決闘の場、八大神社がありますが(映画のポスターでしょうか?)、それと比較すると「静」の世界。

 

そんな静かな空間に響くカコンという音。ししおどしです。全国あちこちの寺、時に料亭などでも見られる例のししおどし。静かだからこそ存在価値を発揮するのでまさにここは最適。

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そのししおどし、ここが発祥の地だそうです。

ししおどしは鹿おどしと書くので、夜中に近くの畑を荒らす鹿や猪を驚かせ、追い払おうとするために作ったようですが、効果はどれくらいだったのでしょうか。

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さて詩仙堂の「詩仙」、元々は中国の漢詩の世界に由来するのですよね。ザ・日本庭園の佇まいですが、昔の中国の詩に傾倒した江戸時代の石川丈山が隠居して漢詩に没頭するために作った寺とあります。大学入試の時も国語は現代文、古文、漢文でしたから、昔の日本人にとって中国文化というのは今の欧米文化並みの憧れの対象であり途方もない影響力だったのでしょう。イメージ的には平安時代・室町時代ですが、意外と最近ですね、江戸時代ですから。

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こんな部屋に一人でぼーっと何時間でも庭を見ていられたら良いのでしょうが、残念ながらそれは無理。観光客がワサワサいますから。

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お見送りはちょっとお茶目?

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さて新緑を堪能する今回の京都旅、次は哲学の道を歩きましょう。

出町柳からタクシーに乗って永観堂まで行き、そこから銀閣寺に向かって歩きます。

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期待どおり新緑が続きます。今年は暑いため新緑というより夏の緑に近い所が多いのですが、まだまだ新緑もあります。

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哲学しながら、ではなく、何も考えないままただただ歩きます。

それにしても外国人が多い。欧米人です。

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耳をそばだてているとフランス語がやたら多い。私の外国語リスニング能力では、英語かフランス語か、それ以外ではゲルマン系の言語(例、ドイツ語、北欧の言語)かラテン系の言語(例、イタリア語、スペイン語)、アジアでは中国語か韓国語かという程度の識別能力。

信頼性の薄い言語能力ですが、さすがにフランス語は大学が仏文科であり、そこそこの資格も持っているためフランス語だということははっきり分かります。話しの中身はもう無理ですが。

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大阪の道頓堀を歩いていると中国語しか聞こえてこないのと比べ大違い。

 

フランス人はきっと好きなのでしょね、こんな文化の香り立つ小道が。哲学も好きだし。

 

京都大学哲学科教授西田幾太郎が哲学しながら歩いた道だということで哲学の道と呼ぶようになったそうです。西田教授は京都学派の創始者とうこともあり京都大学のイメージが強いのですが、本人は東大哲学科卒業で晩年は私が住んでいる鎌倉市に住み、お墓は縁切寺で有名な北鎌倉の東慶寺にあります。意外とした接点に感動。

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それにしても小川がちょろちょろ流れる両側の散歩道。良いですね。私も毎日歩きたい。

桜の季節も紅葉の季節も、雪の季節も歩いて楽しいでしょね。

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30分程度の短い散策でしたが、もう銀閣寺。何度も来ていますが折角なので入りましょう。

初めて来た時は「何で銀閣なのに銀でなく木なのだ?」とちょっとがっかりしましたが、もうしません。何といったってあの「わび・さび」の代表的建造物なのですから。

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それにしても「わび・さび」とは良く言ったものですね。「侘しい・寂しい」がネガティブでなくポジティブな価値に昇華しているのですから、日本人の感性もなかなかです。こんな感覚、きっとフランス人は好きでしょね。

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今回の青紅葉を味わう京都旅、天候にも恵まれ大満足。

疲れた体は鴨川のせせらぎが聞こえる露天風呂で癒しましょう。KKR京都くに荘。鴨川の川岸に直接面しています。出町柳駅から歩いてすぐです。

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鴨川自体は見えませんが、川のせせらぎは本当に聞こえますよ。

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坂本龍馬と宮本武蔵、京都伏見寺田屋と一乗寺八大神社

青紅葉を巡る妻との京都熟年旅行。事前に計画していた訳ではなかったけど突然目の前に現れた二人。

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改めて思うけど、京都って日本の歴史の輝かしい舞台が詰まった永遠の都なんですよね。

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さて、大阪が水の都だったことは知っていましたが、京都も水の都だった証、伏見の散策。

といっても歩くのではなく十石舟クルーズ。

桜の季節は大混雑だそうですが、青紅葉の平日は実にゆったり。私達が乗った舟は妻と私と一人旅の女性(中国人)の3人だけ。最前列での40分、青紅葉を堪能します。

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普段なら資料館見学含めて50分なのですが、一昨日までの大雨の影響で乗り場が水没し、見学はなし。

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しかも次の舟との時間調整等で途中超スロー、というか停止。その分ゆっくり景色を楽しめるので何の不満もありません。

 

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京阪電車の鉄橋をくぐると伏見みなと広場、そして水門の先に見えるのは

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大阪天満までの水運のメインルート淀川(この時点では宇治川)。かつてはここも水運の要所として舟がひしめきあっていたようです。

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このクルージング、乗り場を出てすぐ横が月桂冠大倉記念館。あの有名な月桂冠を作っていたところです。知りませんでしたが日本酒三大銘柄の一つがここ京都伏見。救いようのない酒飲みの私が愛飲している玉乃光の他、月桂冠、黄桜、富翁、松竹梅、桃の滴等馴染みのお酒のオンパレード。そういえば最寄りの駅である中書島駅には酒樽が積まれています。

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そしてもう一つのスポットがあの寺田屋。

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坂本龍馬が伏見奉行所の捕吏(役人)数十名に襲われたが、妻お龍が入浴中だったにもかかわらず(裸で?)危険を知らせてくれたため左手人差し指負傷だけで間一髪命を取り留めた事件です。

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この時の傷の湯治に薩摩の霧島温泉にお龍と出かけたそうですが、それが日本最初の新婚旅行とのこと。えーっ?ということは江戸時代まで新婚旅行ってなかったということですよね。挙式を挙げてそのまま自宅で日常生活?人生で忘れ得ぬイベントなのでそれは寂しい。

 

この寺田屋では生き延びましたが、3年後の河原町近江屋では暗殺され、33歳の人生を颯爽と駆け抜けました。33年間で後世これだけのファンを生んでいるだから凄い男!

67歳とその倍生きている私の何と小さいことか。

ちなみに妻お龍は再婚し、その後の33年間の人生を横須賀で過ごし、お墓も横須賀市大津にあります。

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最初の夫坂本龍馬のことを忘れられたのでしょうか。壮絶な女の一生ですよね。

 

所変わって今度は洛北。叡山電車出町柳から3つ目、一乗寺。

そこから山に向かって歩くこと15分。

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今から500年程前に、同じ場所を殺気立って歩く数百人がいました。京都一、いや全国一の名門剣道場、将軍家兵法指南役も務めた吉岡一門の男達。当主、当主の弟を決闘で続けて斬殺され、もう後がない彼等は「100対1では卑怯」とのそしりも顧みず一人の男を殺すことを目指して河原町吉岡道場から歩いているのです。

一人の男とは勿論、宮本武蔵。まだ21歳と言われています。

武蔵はこの時、既に山の中に潜んでいました。

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そう、この八大神社付近の森の中に。

そして好機と見るや一気に吉岡一門に襲い掛かり、100人近くを切り殺します。

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吉岡一門はここに消滅しますが、一門はその後剣術ではなく染色の道を切り開き、今も吉岡憲法染として染物の世界では有名だそうです。

 

この決闘の話は史実なのか創作なのか定かではありませんが、私にとってはまさにバガボンド(井上雄彦)の漫画そのもの。宮本武蔵にとって人生最大のピンチを乗り切る名場面です。

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一方名探偵コナンが好きな妻にとっては沖田総司の八大神社護身府。武蔵のお守りは強そうですからね。

 

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この二人の登場人物で京都を語ってよいのかはなはだ疑問ですが、まさに日本の歴史舞台そのものです。だからこそ十石舟の舟内での観光案内でも語っていましたが、明治の東京への遷都はショックだったのですよね。「遷都によりみるみる京都から光が消えていった」と語っていました。

 

でも1000年の都は永遠の都、輝きは変わりません。本当に退屈させてくれない街ですね、京都は。

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嵐の爪痕と青紅葉、貴船と瑠璃光院

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水しぶきあがる激しい渓流の上に提灯、摩訶不思議な光景。川魚を捕るための新しい仕掛け?ではありません。

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ここは京都洛北貴舟、不倫カップルと女性三人旅で賑わう超有名観光地。最近外国旅行に行けず京都にはまっている妻と熟年旅行。テレビ番組でも数多く登場する川床でのランチを予約してきました。楽しみです。

ところが叡山電車貴船口駅に迎えに来てくれた料理旅館「仲よし」のマクロバス運転手から最初に告げられたのが「昨日までの大雨で増水が激しく、川床では食べられません。室内での食事になります」

後頭部をバットで殴られたような衝撃。そんなー・・・・

申し訳なさそうに更に言う運転手「予約していただいたコース料理(1万円/人)でもよろしいでしょうか?」

「否、それなら一番安い〇〇丼に変更します」とは言えませんよね?運命を受け入れましょう。ということでお店の二階座敷でランチ。窓から恨めし気に川床入り口を眺めます。

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本当はこれを期待したのですが。

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入口の先の階段を降りると

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これでは無理ですよね。

 

料理はさすがに上手い。捕ったばかりの鮎塩焼きは勿論ですが、「あまご」の天ぷらがユニークでしかも美味しい。

うーん、やっぱり川床で食べたかったな。

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満腹になったらちょっと運動。すぐ近くの貴船神社にお参り。

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古事記・日本書紀にも登場する由緒正しい神社。不倫カップルと女性三人組ばかりかと思いきや、家族づれ、青年グループ、正しいカップル、女性一人旅、そして何より外国人がいっぱい。さすが超人気スポット。

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あの絵馬発祥の地ですってよ。知ってましたか?

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1000年以上京都の水を司ってきた神社ですが、さすがに昨日一昨日と続いた大雨には手を焼いたことでしょう。洪水のような事故を起こさなかったのだから、川床が出来なかったことくらい我慢せよということでしょうか。

 

さて今回の京都旅。メインのコンセプトはGW直後の空いた時期に青紅葉を満喫するです。

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それは大正解でしたね。雨天直後の快晴続きでしたから。今年は例年より4月が暖かったため新緑を過ぎて夏の緑になっている所も多かったのですが、それでも新緑一杯の京都でした。

 

貴船への叡山電車では有名な紅葉のトンネルがありますが、今は青紅葉のトンネル。

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電車の運転手がゆっくり走ってくれます。秋の紅葉だったら良かったのになんて思わず、今の青紅葉を堪能しましょう。

 

叡山電車、出町柳方面宝ヶ池駅に戻り、今度は八瀬比叡山口へ。

結構歩く。

あれーっ?こんなにケーブルカー駅まで歩いたっけ、と思っていたら、やっぱり橋が落ちていた。

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これもまた嵐の爪痕。遠回りします。

といっても、ケーブルカーに乗る訳ではなく、次の目的地瑠璃光院に向かいます。

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観光ガイドには書院2階の机の板に庭の紅葉が映り込む光景として必ず登場します。当然それを期待します。

2階に上がると確かに机に映り込んでいますが、ワオーっという程ではありません。机の上のビニールに景色が映っているなあ、という事実。しかも机の周りは人人人。ワサワサして静謐とは縁遠い空間。

しかしカメラに撮ってみるとこれが絶景に様変わり。

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これはワオー!です。

肉眼が写真に負けた瞬間です。

これはこれで凄い。

 

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それにしてもこんなに観光客に気を使いホスピタリティー溢れる寺も滅多にない程。こっちは本当に驚かされます。住職も若いお坊さんもスタッフも本当に丁寧に親身に案内してくれます。「こんな山奥までワザワザ来てくれてありがとう」という気持ちに満ちていて、心が温まります。

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今回の妻との熟年旅は青紅葉を堪能することですが、作戦どおりです。

勿論秋の紅葉は素晴らしいのでしょうが、観光客の数が何倍も多いでしょうし、見頃は結構短いのではないでしょうか。行ってみたらもう終わっていたとか、まだまだとか。そういう意味では青紅葉の方が見頃が長いのではずさないと思います。

GW直後というのもタイミング絶妙。

全部妻のアイデアですが。

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やっと実現、晩秋の五色沼ハイキング。孫、歩き切る。

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前々回は雪で、前回は雨で取りやめになった五色沼ハイキング、三度目の正直でやっと実現。しかも晩秋の快晴。結婚40周年を天気が祝ってくれたかのよう。紅葉もかろうじて残っています。4歳の孫も全行程自力歩行を目指します。

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スタートはやっぱり毘沙門沼。ここだけは異様な観光地っぷり。大型観光バスに外国人観光客。何語か分からない言葉が飛び交います。インバウンドが戻ったのですね。まずは喜ばしい限り。地元観光業界も胸をなでおろしているでしょう。観光客が多すぎて写真を取るのも一苦労。

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さあ、では早速散策開始。これ何色って言うのですかね、神秘的な沼の色。コバルトブルー?不思議な色。確か季節や時間帯によっても色が違って見えるのですよね。だから五色沼。

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しばし歩いても歩いても毘沙門沼。沼という割には大きいですよね。

 

Dsc04526_20221113151101 私が普通に歩くと家族ははるか後方に。孫の歩きが遅い、というか孫がすぐ何か昆虫や蝶を発見し、そこを動かなくなるためです。歩いている時間よりも留まっている時間の方が長い。私も歩くのをやめ、到着を待ちます。

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一体どれくらい時間がかかることやら。

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ようやく毘沙門沼が終わると、赤沼、深泥沼、そして竜沼へと到着。これで中間地点という感じですかね。1時間かかっています。しかし本当に沼によって出で立ちも色も変わっていて飽きません。一つ一つに何か逸話や神話がありそう。違う個性の沼の神様がいるかもしれません。

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大分先に進んでしまったかな。

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どこにいても騒がしい孫の声が聞こえません。これで散策路に人が一杯いなければ、不安になるかもしれません。何しろあちこちに「熊注意」の立て札がありますからね。タクシーの運転手に言わせると「あんなに人が一杯じゃ熊の方が怖くて近くに来るはずないのに」。確かに人の多さで熊のことなどすっかり忘れてしまいます。

 

ちょっと話が飛びますが、翌日天候が悪い中、夕方別の散策路を歩きました。中瀬沼へ向かう散策路です。こちらは観光客は一人もいない、というか人の気配がありません。長女と二人で歩きましたが、本気で熊が出るのではないかとビクビクしていました。

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使うことはないだろうと思っていた熊除け鈴を二人でカラカラ鳴らし続けて歩きました。

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この時ほど、熊除け鈴を頼りに思ったことはありませんでした。

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往復30分程度でしたが、恐怖ですごく長く感じました。だったら行くの止めれば良いじゃないか、という意見もありますが。

脱線ついでに熊でなく猿やモモンガのとの出会い話を。

裏磐梯から猪苗代方面に向かって下さい「麺や、山の上食堂」というラーメン屋に向かっている時、猿の大群と遭遇。大きいのから赤ん坊まで。道路の真ん中にも出て車に轢かれないないのですかね。ここって、何回か車で通ったことありますが、結構猿と遭遇しません?

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猿だけでなく、モモンガとも出会いました。野地温泉ホテルのロビー。孫は喜んでいました。

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さて、弁天沼に到着。これも結構大きい沼ですね。合流した孫と戯れます。多分死ぬ間際、走馬灯のように思い出の景色が脳裏に映ると言いますが、この孫との散策はその時きっと登場するでしょう。

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青沼、瑠璃沼と続きす。ここで展望台。磐梯山が優しくそびえています。

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しかし五色沼はこの磐梯山が火山で怒り狂って爆発したことによって出来た沼なんですよね。若い頃は怒りっぽく怖かった父が年を取って優しくなったよう。

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いよいよ最後の沼、柳沼に。

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孫もさすがに疲れてきたか、母(長女)に「だっこ」とせがみます。しかしここは最後の根性を見せてもらわなければ。「さあ、これが最後の沼だよ。頑張れ」と孫を励まします。

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そしてゴールイン。

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2時間ほどかかりました。大人が普通に歩くと1時間強で着くらしいのですが。

 行きかう人達から「偉いね」「頑張るねえ」と一杯声をかけられたようです。孫の頑張りを褒めたたえてあげましょう。

 ここから宿まではほんの数分。というか隣。裏磐梯高原ホテル。

ゴールである裏磐梯物産館は柳沼、母沼、父沼の三つの沼に囲まれていますが、父沼とホテル前の弥六沼は小さな川(沼?)で繋がっているようです。地図には書いてありませんが、確かに駐車場裏に小さな川があり両沼を繋いでいます。

本当に裏磐梯って、沼の間に土地があると言っても良いくらい沼が散在しています。まさに日本の湖水地方(Lake Distrct)。

 

早速温泉に入って疲れを癒しましょう。

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そして夕食は今晩は和食。

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なかなか他ではないお洒落な工夫が施されています。

「日本酒の金賞受賞数日本一9連覇達成」の福島県。福島のお酒で最高の和食を楽しみましょう。

家では日本酒をあまり飲まない妻も今日はガンガン行きます。

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結婚40周年記念旅行に相応しいハイキング&ディナー。

五色沼ハイキング。人生で必ずもう一度やりたいハイキングです。次は新緑の季節かな。

 

前回実現しなかった雨の五色沼散策

 

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今までで一番のホテルかも、裏磐梯高原ホテル、五色沼と磐梯山を望む

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五色沼の向こうに磐梯山がそびえたつ・・・・・実はありそうでないのがこのシーン。ホテル・旅館の部屋の窓からこの名眺望がいただけるのは裏磐梯でも殆どないのではないでしょうか?

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仕事で裏磐梯の宿泊施設は割と多く使っているのですが、今回が初めてです。まさに絶景。そして何より高級感と知性を備えたホテルが裏磐梯高原ホテルです。妻も長女も今まで泊まったホテルで一番と言っていました。

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結婚40周年記念福島旅行二日目はここ裏磐梯。かろうじて紅葉が残っています。檜原湖と弥六沼の間に威厳をもって佇む3階建てホテル。

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歴代の天皇陛下も宿泊されているのですね。近くのラーメン屋で昼食を取った時、支払いに福島県観光特典クーポンを出した時(クーポン券には宿泊施設名が書いてある)、店主から「凄いところ泊まっているね。ここは皇族が泊まるホテルだよ」と言われました。今まで天皇が泊まった宿泊施設に泊まったのは長瀞の長生館だけなので、二度目です。なかなか出来ない体験です。

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部屋や風呂からの眺望が秀逸なだけでなく、孫を含め大いに利用させていただいたのが、宿泊者限定のライブラリーラウンジ。コーヒーをいただきながら書物をゆっくり閲覧できます。私は主にいろいろな写真集を見ていましたが、孫は動物図鑑・昆虫図鑑を夢中になってみていました。一番長くここに滞在したのは孫(とその付き添いの長女)です。ライブラリー自体かなり充実しているのでずっといても飽きません。一日だけ雨の日がありましたが、大分このラウンジにお世話になりました。

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お勉強の後は昼寝。窓の外は五色沼と磐梯山。

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風呂からの眺めは勿論絶景。野地温泉ホテルのように何種類もの風呂がある訳ではありませんが、この眺めがあれば十分です。それに気に入ったのは露天風呂が沼に接していること。ホテルは正面と側面で、特に露天風呂は角なので五色沼の上で風呂入っている感じ。

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そもそもこの裏磐梯は名前もついてない沼を含めてそこらじゅう沼だらけで、まさに沼と共生している地です。イギリスにLakeDistrict(湖水地方)というのがありますが、日本版湖水地方と言ったところでしょうか。私は湖や沼は川といった水のある情景が大好きなので、たまりません。

五色沼散策の話は次のブログでしますので、ここはディナーで〆ましょう。

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フランス料理フルコース。ブルゴーニュの白ワイン、赤ワインをそれぞれフルボトルで頼み、まさに至高のディナー。孫がぐずってソファーに横になったことを除けば完璧です。孫のディナーもなかなかのものですよ。

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結婚40周年イベントとしては合格点をいただけるのではないでしょうか?

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福島の他の宿泊施設

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結婚40年記念福島旅行、最初は野地温泉ホテル雲上の湯

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以前福島県の知人に福島で一番お奨めの温泉はどこ?と聞いたところ意外にも帰ってきた答えは野地温泉。山の上にあり星空が最高の温泉だとのこと。福島の温泉地はかなりあちこち行きましたが、今回はこの野地温泉ホテルにします。

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福島駅で妻子孫をピックアップし、駅前の通りを一度も曲がらずまっすぐ山に向かうと、まずは高湯温泉。前回は安達屋、前々回はたまご湯に宿泊しました。今回はこれを通り過ぎ磐梯吾妻スカイラインへ。途中火山の只中かと思われる場所を通過します。有毒ガスで駐停車禁止の立て札が。山肌からは火山の湯気がモクモクと上がっています。

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吾妻富士に到着。

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ここで奮起し、吾妻富士に登ります。妻は根性がなく途中で諦めましたが、娘と孫は私と挑戦。とにかく寒い。手がかじかみます。痛くなるくらい。何とか頂上に到着、と思ったらこれは火口の外縁。

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根性のある人たちはグルっと一周しますが、私達にはそんな根性はありません。寒さから少しでも早く解放されたいとの一心で車に戻ります。

 

その後もスカイラインの尾根道を走りますが、前回の時のような紅葉絶景とはいきません。もう終わっています。冬のような枯れた木が続きます。ちょっとがっかり。

 

そしてほどなく今日のお宿、野地温泉ホテルに。標高1200メートル。

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部屋は広々、福島市もはるか下方に見えます。

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早速風呂。様々なお風呂が楽しめると聞いているので楽しみです。趣ある廊下の向こうに

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更に食事前に早速温泉。酸性の温泉なので、傷を治す効果が期待できます。残念ながら傷はありませんが。

孫は4歳男子なので、そろそろ男湯の方が良いのですが、妻も娘も私を全く信用していないので、女湯に。

一人で入ります。他のお客さんも時間のせいか、ほとんどいないので、本当に一人風呂の時間が多かった。

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5つの風呂全てに入って夕食。

ビールに日本酒。

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温泉旅行はコロナ以降中止していたので、久々の大満足。

やっぱり日本人の幸せは温泉旅行です。

妻に40年間付き合ってくれてありがとう、という感謝のイベントであることはすっかり忘れて一人極楽気分。

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残念ながら星空は見えませんでしたが、福島市の夜景は見えました。

明日は裏磐梯高原ホテルの旅です。

 

追記)旅行補助券、使える!!本当に大助かり。

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スズメバチとカニと孫と、小網代の森を歩く

秋風吹く今日この頃、孫達とハイキングしましょう。

小網代の森。

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娘達が子供の頃2回程行きました。それに何と言っても小網代は我が青春の生活の場。

なぜ生活の場なのかというと、大学時代の体育会ヨット部クルーザー班の拠点がここ小網代。

年間100日以上合宿した場所。

合宿といっても宿舎はありません、湾内に停泊する舟で寝泊まり飲食するのです。

だから文字通り生活の場。

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小網代の森入口から妻と娘と孫と散策路に入ります。

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間違えてこちらに向かわないように。

私は間違えましたが。

 

入口に恐怖の看板が。

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スズメバチとマムシに注意とのこと。

 

昔は長靴を履いてないと歩けなかった道ですが、今はきれいな木の道になっています。

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鼻歌が出るほどの気持ち良い散策路。

孫のはしゃいだ声が後ろから響きます。

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しかし聞こえてくるのは孫の声だけではありません。

ブーンという腹に響く音。

波動が肌に伝わります。

 

そうですスズメバチ。

散策路をものともせず飛んでいます。

写真を取る気持ちの余裕等ありません。

本当に怖い。

慌てふためいて振り払うような行動をすると刺されます。

無心・平常心で臨みます。

 

飛んでいるだけでなく、地面にはいつくばっていることもあります。

間違って踏みつけようものなら、大変です。

鼻歌どころではありません。でも孫に

「おじいちゃん、スズメバチ見つけてくれてありがとう」

と言われると嬉しいものです。

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何度かの襲撃を乗り越え何とか海の見える場所まで到着。

遠くにクルーザーが停泊しています。

私達の大学のクルーザーのこの中の一つです。

かつては向こうからこの湿地を見ていたのですね。

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さてスズメバチの次は別の生き物。

こちらは怖くありません。

カニ。

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一杯いますよ。

岩壁の穴には大抵隠れています。

孫も喜んで探しています。

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天気は今一つでしたが、楽しいハイキング。

孫も娘にだっこされずに頑張って歩きました。

ご褒美をあげなくちゃ。

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もう一つの小網代歩き

http://tmkzogw.moe-nifty.com/walking/2013/01/post-0b23.html

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逗子久木大池~池子の森自然公園・米軍基地

久々に妻と近場散策。逗子の久木地区。

逗子駅から海側でなく山側に向かい、久木中学を越え更に住宅街を歩くと

林の中から突然大きな池が!

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池子大池です。

主である巨大なまずが住んでいそう。

彼岸花が秋の風情を演出。

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妻はもう帰ろうと言いますが、まだまだ。

今日の目的はここではありません。

休日だけ入れる米軍基地隣接の自然公園、池子の森自然公園に向かいます。

こちらの林の中から突然広く続く緑の公園。

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家族連れが晴天の休日ライフを楽しんでいます。

我が家も昔はこうでしたが、今は娘二人、婿と孫とで思い思いに休日ライフを楽しんでいるのでしょう。

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いろいろな散策路もありますが、マムシが出るとのことなのでやめときましょう。

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長い長いトンネルを越えると、そこは広い野球場と陸上競技場。

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左側はずーっと続くフェンス。米軍基地です。

というか横須賀の米軍の家族が生活する広大なエリアです。

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入口のマークが面白い。

富士山と軍艦。

日米安保条約の賜物です。

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日本近海も最近物騒なので日米同盟はやはり重要ですね。

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本当はこのまま逗子駅まで歩いて戻りたかったのですが、

根性をなくした妻が電車で帰りたいというので、京急神武寺駅から電車に乗ります。

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何の変哲もない散策でしたが、久々に妻と2人の散策。

親の介護と孫の世話と娘達の世話で私と歩くなんて忘れていた妻でしたが、

今日は珍しく付き合ってくれました。

平凡万歳です。

 

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骸の捨て場、鎌倉の地獄谷・回春院~三浦氏怨念漂う大王岩

 

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五月晴れの鎌倉、建長寺。

なぜか紅葉すら咲く境内はコロナ等忘れたような観光客。

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しかし今日の散策は春の長閑な景色とは全く意趣違いの場所。

地獄谷。

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鎌倉時代、亡骸を棄て置いた場所。斬首の刑場でもあります。

鎌倉時代の都、鎌倉の街中には普通に亡骸が道端に転がっていたとのこと。

戦で死んだのか、喧嘩で殺されたのか、疫病で亡くなったのか、動物の死骸と同じように

人の死骸もそこかしこに放置されたいたのです。

それを非人と呼ばれる人達が戸板に骸を載せて街中から運び、


巨福呂坂(こぶくろざか)を通ってここ建長寺奥の谷に運び棄てました。

地獄谷の手前にはその名前とは程遠い静かで穏やかな寺があります。

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Dsc20210503937_20210504185501幽谷山・回春院。

死とは逆に生命・性愛が蘇る名前です。巨大な亀が生息すると言われる池も静謐を極めます。

今日はこの生・性の輝きの場から死の場を通り、鎌倉の人気のハイキングコース、天園ハイキングコースまでの山中散策。
回春院の横がすぐに地獄谷ですが、そこからはハイキングコースとはとても呼べない獣道を登ります。
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何だか気味悪い道です。
鎌倉市は今でも建物を建てたり駐車場を作る時、土を掘っていると人骨が沢山出てきます。
本当ですよ。
きっとこのあたりも掘り返せば今でも人骨が出てくるのでしょうね。
大きな蜂が威嚇するように飛び回ります。
「生ける人は帰れ」と言ってるよう。
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本当にこの道で良いのだろうかと不安になりながら進みます。
そして突然、ちょっと広い道に。
やった!
天園ハイキングコースの支流、覚園寺に向かう道のようです。
横にはヤグラが。
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鎌倉には本当にこのヤグラが多い。
すぐに鎌倉散策の幹線道路、天園ハイキングコースに合流します。
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今では観光客一杯の森ですが、ここは血生臭い場所でもあります。
鶴岡八幡宮で源実朝を暗殺した公暁が追手に惨殺された場所でもあります。
そして北条氏に一族全員を滅ぼされた三浦氏(三浦半島の元盟主)の三浦光村・家村等残党が隠れていた場所でもあります。
復習を誓って。
その場所が大王岩。
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三浦光村が自身の顔を刀でそぎ落とし「私は北条に復讐する怨霊となる」と誓った場所とも言われています。
弟家村に「俺の亡骸をこの大王岩から谷に落とせ」と言ったとも言われています。
今その大王岩からは鎌倉の目抜き通り、若宮通がはっきり見えます。
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光村も死ぬ直前、この光景を見たはずです。
復讐が失敗した弟の家村も自身の遺言により、家臣からこの大王岩から谷に亡骸を棄てさせたと言います。
今は休日のハイキングを楽しむ家族が楽しそうに写真を撮っています。
平和ボケ日本と言われようが、やっぱり平和は良いですね。
建長寺に近づくと更に景観が開けます。
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鎌倉市と海、ヨットも、そして逆側には横浜市、ランドマークタワーも見えます。
富士山も見えるようですよ(本日は見えませんが)。
死者と怨念の世界から人の世界に戻ります。
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建長寺の最先端半僧坊に到着。
天狗たちがここから先へは生半可な気持ちで来るな
と叱っているように見えます。
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あまりお奨めしませんが、これもまた一味違ったハイキングです。
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サリーちゃんの館・旧華頂宮邸、鎌倉洋館歩き
葉山から小坪トンネルを歩く
皇太子無念の惨殺、鎌倉宮歩き
鎌倉幕府滅亡の地、東勝寺跡地を歩く

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孫の初花見、都内花見の穴場、練馬高野台石神井川

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次女に孫が生まれて10か月。最初の花見です。

人生最初の桜なのですからしょぼい桜じゃダメです。

都内で川沿いの花見というと必ずと言って良いよど目黒川が出てきますが、負けてませんよ、こちらも。

練馬区練馬高野台。流れる川は石神井川。

実は私も初めて。

実は次女が練馬高野台に一戸建てを買ったので私も初めて知ったのです。

20代の頃10年間も練馬区豊玉に住んでいたので割と近かったのですが気が付きませんでした。地元では有名だとのこと。

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家の近くのその名も桜見橋。

満開です。

見事の一言。

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孫は????

まだピンと来てないかも。

 

ここから石神井公園に向かって川沿いを歩きます。

あちこちで花見。

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孫は花よりミルク。

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石神井公園到着。

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こちらはあまり桜は咲いていません。

でも皆浮かれ顔。

緊急事態宣言解除になったばかりだからでしょうか。

 

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往復で1万2千歩の散策。

とても良い花見日和でした。

孫もきっと満足でしょう。

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夜は自宅(鎌倉市大船)近くの市場で買った刺身(アワビも)と太刀魚の塩焼き、ぶりの照り焼きと獺祭で乾杯!

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箱根九頭龍の森セラピーロード~ビュッフェ形式の夕食は今一つ?という常識を変えた箱根芦ノ湖はなをり

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春の箱根芦ノ湖。下界は桜満開ですが箱根山頂はまだまだ冬の気配。義母と次女と妻との温泉旅行。近すぎるのであまり盛り上がらなかったのですが、いざ来てみればホテルの満足度トップスリーに入るホテル、お奨めです。

 
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コロナで客が殆どいなかった箱根園で妻と次女と別れ、私一人でオヤジ歩き開始。

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九頭龍神社まではハイカーとすれ違たのですが、それを超えると誰ともすれ違わず一人歩き。

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密着接触どころか散策路独り占め。清々しい自然の息吹に身を任せ健康ウォーキング。

免疫力も強化してる気分(勿論事実かどうかは分かりません)。

散策路の名前がセラピーロードだというのもうなずけます。

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そして宿泊は今回初めてのはなをり。

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2年前に出来たばかりのホテル。名前は和風旅館ですが中身はホテルです。

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最初、このホテルが会津東山温泉の東鳳と同じと聞いて良い印象を持っていませんでした。夕食もバイキング形式ですが、東鳳を始め、夕食バイキングのホテルで「美味しい」と思ったことはありません。食事内容もさることながら折角の夕食なのにワサワサして落ち着かないのも嫌いでした。コロナを考えると皆が同じ料理を更に盛るのも感染リスクがありそうで感心しません。なので私は反対したのですが、妻が出来たてで凄くきれいで、しかも宿泊者の評判が大変良いというのでここを選びました。

 

ところが選んで大正解。次女も今までのホテルで満足度トップに近いとのこと。

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きれいで眺めが良いのは勿論ですが、従業員のおもてなし態度もこちらが恐縮してしまうほど徹底。露天風呂からは芦ノ湖が視界一杯に楽しめます。元々ゆったりして他の観光客との距離が離れているのに更にコロナの影響で客も少なく他の観光客との接近が殆どありません。レストランでも他の客と距離がある席にして欲しいとリクエストしたら、本当に離れた席に。しかも良い席。半径5メートル以内に他人はいません。他の席と分ける簾まで用意してくれました。

しかし何と言っても一番の満足は料理。

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バイキングだとバカにしていたのもレストランに入った瞬間に「これは今までのバイキングと違う」と驚き。

一番違うのは自分で料理を盛るのでなく、全て小皿に盛られていてそれをお洒落なお盆に載せること。

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その料理の種類が途方もなく多い。食べたことないものも一杯。そして何より一つ一つが美味い。妻も次女も義母も「これは美味しい!!」を連発。私も同感。芦ノ湖の夕暮れ景色を前に最高の舌鼓。心なしか生ビールも旨い。

メインディッシュは金目鯛と和牛ステーキですが、これも美味い。和牛ステーキも何度でも焼いて持ってきてくれるので赤ワインで堪能。

妻子の反発も無視して生ビール、日本酒、赤ワインとアルコール三昧。

良くあることですが、妻子は呆れて、というか付き合いきれずにさっさと部屋に帰ってしまい、私一人でダラダラと夕食・飲食を続けます。

コロナコロナで外食・夜遊びを完全に絶って禁欲生活をしていたため夢のような一泊でした。超お奨めのホテルです。

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