やっと実現、晩秋の五色沼ハイキング。孫、歩き切る。
前々回は雪で、前回は雨で取りやめになった五色沼ハイキング、三度目の正直でやっと実現。しかも晩秋の快晴。結婚40周年を天気が祝ってくれたかのよう。紅葉もかろうじて残っています。4歳の孫も全行程自力歩行を目指します。
スタートはやっぱり毘沙門沼。ここだけは異様な観光地っぷり。大型観光バスに外国人観光客。何語か分からない言葉が飛び交います。インバウンドが戻ったのですね。まずは喜ばしい限り。地元観光業界も胸をなでおろしているでしょう。観光客が多すぎて写真を取るのも一苦労。
さあ、では早速散策開始。これ何色って言うのですかね、神秘的な沼の色。コバルトブルー?不思議な色。確か季節や時間帯によっても色が違って見えるのですよね。だから五色沼。
しばし歩いても歩いても毘沙門沼。沼という割には大きいですよね。
私が普通に歩くと家族ははるか後方に。孫の歩きが遅い、というか孫がすぐ何か昆虫や蝶を発見し、そこを動かなくなるためです。歩いている時間よりも留まっている時間の方が長い。私も歩くのをやめ、到着を待ちます。
一体どれくらい時間がかかることやら。
ようやく毘沙門沼が終わると、赤沼、深泥沼、そして竜沼へと到着。これで中間地点という感じですかね。1時間かかっています。しかし本当に沼によって出で立ちも色も変わっていて飽きません。一つ一つに何か逸話や神話がありそう。違う個性の沼の神様がいるかもしれません。
大分先に進んでしまったかな。
どこにいても騒がしい孫の声が聞こえません。これで散策路に人が一杯いなければ、不安になるかもしれません。何しろあちこちに「熊注意」の立て札がありますからね。タクシーの運転手に言わせると「あんなに人が一杯じゃ熊の方が怖くて近くに来るはずないのに」。確かに人の多さで熊のことなどすっかり忘れてしまいます。
ちょっと話が飛びますが、翌日天候が悪い中、夕方別の散策路を歩きました。中瀬沼へ向かう散策路です。こちらは観光客は一人もいない、というか人の気配がありません。長女と二人で歩きましたが、本気で熊が出るのではないかとビクビクしていました。
使うことはないだろうと思っていた熊除け鈴を二人でカラカラ鳴らし続けて歩きました。
この時ほど、熊除け鈴を頼りに思ったことはありませんでした。
往復30分程度でしたが、恐怖ですごく長く感じました。だったら行くの止めれば良いじゃないか、という意見もありますが。
脱線ついでに熊でなく猿やモモンガのとの出会い話を。
裏磐梯から猪苗代方面に向かって下さい「麺や、山の上食堂」というラーメン屋に向かっている時、猿の大群と遭遇。大きいのから赤ん坊まで。道路の真ん中にも出て車に轢かれないないのですかね。ここって、何回か車で通ったことありますが、結構猿と遭遇しません?
猿だけでなく、モモンガとも出会いました。野地温泉ホテルのロビー。孫は喜んでいました。
さて、弁天沼に到着。これも結構大きい沼ですね。合流した孫と戯れます。多分死ぬ間際、走馬灯のように思い出の景色が脳裏に映ると言いますが、この孫との散策はその時きっと登場するでしょう。
青沼、瑠璃沼と続きす。ここで展望台。磐梯山が優しくそびえています。
しかし五色沼はこの磐梯山が火山で怒り狂って爆発したことによって出来た沼なんですよね。若い頃は怒りっぽく怖かった父が年を取って優しくなったよう。
いよいよ最後の沼、柳沼に。
孫もさすがに疲れてきたか、母(長女)に「だっこ」とせがみます。しかしここは最後の根性を見せてもらわなければ。「さあ、これが最後の沼だよ。頑張れ」と孫を励まします。
そしてゴールイン。
2時間ほどかかりました。大人が普通に歩くと1時間強で着くらしいのですが。
行きかう人達から「偉いね」「頑張るねえ」と一杯声をかけられたようです。孫の頑張りを褒めたたえてあげましょう。
ここから宿まではほんの数分。というか隣。裏磐梯高原ホテル。
ゴールである裏磐梯物産館は柳沼、母沼、父沼の三つの沼に囲まれていますが、父沼とホテル前の弥六沼は小さな川(沼?)で繋がっているようです。地図には書いてありませんが、確かに駐車場裏に小さな川があり両沼を繋いでいます。
本当に裏磐梯って、沼の間に土地があると言っても良いくらい沼が散在しています。まさに日本の湖水地方(Lake Distrct)。
早速温泉に入って疲れを癒しましょう。
そして夕食は今晩は和食。
なかなか他ではないお洒落な工夫が施されています。
「日本酒の金賞受賞数日本一9連覇達成」の福島県。福島のお酒で最高の和食を楽しみましょう。
家では日本酒をあまり飲まない妻も今日はガンガン行きます。
結婚40周年記念旅行に相応しいハイキング&ディナー。
五色沼ハイキング。人生で必ずもう一度やりたいハイキングです。次は新緑の季節かな。
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