タイムスリップ!!箱根塔ノ沢「環翠楼」
夏休み三日目、西伊豆堂ヶ島温泉から、宇久須キャンプ場、芦ノ湖を経て、箱根塔ノ沢温泉「環翠楼」に向かいます。天気は今一つですが。
土肥、修善寺、大仁、亀石峠伊豆スカイラインと快調にドライブ。途中、宇久須キャンプ場、キャンピングリゾート雲見と同じく、我が家の定番キャンプ場だった、モビリティーパークに立ち寄ろうかな、とも思いましたが、断念。腹が減ったので、芦ノ湖に向かいましょう。
芦ノ湖、ランチの後、妻子は団子屋に。
早速湖を見ながら頬張る次女。
仙石ガ原を経由して、宮下、大平台と旧道を下り、程なく塔ノ沢温泉へ。そして、380年の歴史を持つ塔ノ沢屈指の温泉旅館「環翠楼」へ到着。「環翠楼」という名前は明治時代に入って、常連だった伊藤博文が付けた名前だそうですが。
全景です。今まで、箱根の旧道をドライブしていると、いつかこんな「ザ・日本の老舗旅館」に泊まってみたいなあ、と思っていましたが、今回念願がかないました。
玄関を一歩入ると、そこは別世界!!!!!!!!!!!
あまりに衝撃的だったので、一体どれだけこの温泉旅館、というより重要文化財保存ともまがう博物館のユニークな価値を伝えられるか、正直自信ありません。
まずは部屋。
川に面した角部屋です。
私のお気に入りのパターンです。
旅館内の紹介は後にして、次女と義母を箱根登山鉄道の塔ノ沢駅に見送りに行きましょう。
二人は今日、自宅に帰ります。「環翠楼」宿泊は、妻と二人です。
塔ノ沢駅、私の記憶が間違っていなければ、かつて「天国の駅」で吉永小百合が佇んでいた駅です。降りたことなないため、楽しみです。温泉街から坂を登って数分、無人駅の塔ノ沢駅に到着。
駅構内に銭洗い弁天があるのが、何ともユニーク。
早速湯本行き電車がやってきて、二人が乗り込みます。
そして、去って行きました。こんな山中の駅で家族を見送るのは何とも寂しいものです。明日また会えるのに。
雪降る冬だったら、それはそれで何とも風情ある温泉街の山道だったかも。
さて、早速露天風呂に入りましょう。
館内を迷子になりそうになりながら、何とか離れの露天風呂に到着。
幸い一人独占。
スーパー銭湯の露天風呂とは対極的な、まるで山中の隠れ家的秘湯。
上を見上げると、完全に木々が覆いかぶさっています。夜10から早朝は、家族風呂、すなわち排他的に独占出切る訳です。不倫雑誌の世界ですね。
露天風呂でない、元々の風呂に入ってみましょう。
またまた館内を迷いながらも、地下にある浴場に到着。
天井には、戦前の映画に出てくるプロペラが回っています。
壁には、こんなマナーポスターが。
一体いつの時代に書かれたのでしょう?
中は、不思議な光景。
まるで洞窟風呂。下は今はなき小さなタイル張り。ちょっと怖い感じ。誰もいません。
妻も鏡を見れなかったと言います。何かが背後にいそうで。
アクーユ三四郎等の現代風のホテルや、スーパー銭湯の風呂に慣れていると、あまりの違和感に圧倒されます。
風呂を出て洗面所を通って、部屋に向かいます。その途中
合わせ鏡が、またまた不思議な感覚を引き起こします。今、こんな合わせ鏡って、目にしませんよねえ。
やっぱり怖い。何かが映っていそうです。
それにしても、キリンレモンの文字が右から左に書かれているのが、大正時代?
また館内、至るところに大きな鏡があり、それがほぼ全て名のある有名店からの寄贈。
こんな発想も、今日なかなか目に出来ません。
「浅草名物 来々軒」という店も、また時代的。
翌朝、館内を探検。
まずは階上の大広間。やっぱり圧倒されます。
大きさというより、今まで出会ったことがないような、雰囲気にです。畳ではなく、会議等を行うようです。
後ろには、戦前の、大正時代か明治時代か分かりませんが、時代ものの機具が陳列されています。まさに博物館の様相。
こんな大広間が三つあります。
こちらは畳敷き。今でも大宴会が出来るそうですよ。一度やってみたら、忘れられない宴会になるでしょう。
雲の上で天上人として宴会をやってる気分かも。
窓から見る景色は、山々に囲まれた塔ノ沢温泉街。
「小田急ロマンスカーに乗って箱根に行こう」のポスターにもなった景色です。
ありそうで実際はお目にかかれない温泉旅館からの風景です。
迷子になりながら廊下を通っていくと、そこはなぜか卓球場。
その先にも、棟があり部屋が一杯あるはずなのですが、行き止まり。
行ってみたかったなあ。
外から見ると、まだまだ先があるはずなのですが。
今は使ってないのかな?冒険心をそそられますが、大人なので止めておきましょう。
一旦外に出て、橋から私たちの部屋を撮ってみました。
よーく見ると妻が顔を出しています。
特等席ですよね。
冬だったら、もう少し建物がはっきり見えたかも。
とてもとてもとても・・・・この奥深い建造物の全容を紹介することなど出来ません。
この建物を目にした以降、「レトロ」という言葉を使う気持ちがしなくなりました。
「レトロ」なんていう言葉が、何とも表層的に思えてきます。
それほど、歴史に塗られた圧倒的深さに打ちひしがれてしまいます。
百聞は一見にしかず、一度騙されたと思って、泊まってみたらどうでしょう?
それまでの泊まってきた「老舗温泉旅館」って一体何だったのだろう?という思いになりますよ。
川向きの部屋で一泊二食21000円でした。
最後に妻が売店で何か買っています。煙草小「売」店という言葉と字体が何とも・・・・・・
では天界に別れを告げ、現実に戻るかな・・・・・・・
あっという間の夏休みでした。


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