秋の八ヶ岳~羊とヤギのまきば公園八ヶ岳牧場~ダイヤモンド八ヶ岳美術館ソサエティ
秋です。旅愁に誘われます。高原の澄み切った空気に誘われ、八ヶ岳山麓に行きます。紅葉にはやや早いのですが、林の中の散策で心の洗濯をしましょう。妻子、義母、婿と家族旅行。


長坂インターを降り、甲斐小泉駅に向かう道筋で、コスモス咲き乱れる道の向こうに八ヶ岳がきれいに見えます。
もうすぐ収穫ですかね、
稲もたわわに実っています。豊作でしょうか。
秋の気配に満ちています。
甲斐小泉駅に到着。
平山郁夫シルクロード美術館が駅に隣接しており、ラクダが三頭休んでいます。砂漠のシルクロートとは真逆の森と水に抱かれてラクダも気楽そう。娘達が子供のように乗って遊んでいます。
こういう情景を見ると、まだ子供達が小さかった昔の頃が蘇ります。あの頃は今以上に、あっちに行ったり、こっちに行ったりしていましたっけ。
私も年を取りました。
定年まで後一年ですからね。
ディーゼルカーが静寂を破ってやってきました。
八ヶ岳高原鉄道ことJR小梅線。
日本一標高が高い場所を走る列車です。
1時間に1本もないくらいのローカル線ですが、列車の来る時間になると、観光客が集まってきます。家族連れや若者グループ、お年寄りの団体を載せたディーゼルカー2両編成がゆっくりホームを滑り出して行きます。
そろそろ散策をしなければ体がなまります。清里方面に向かい観光スポットの清泉寮。
娘達が子供の頃、私を含めて皆でソフトクリームを食べました。もう20年も経ちましたねえ。
さて八ヶ岳自然ふれあいセンター横から嫌がる妻を連れてハイキング開始。
まだ紅葉とまでは行かないけど、何ともすがすがしい森林浴。
別荘やキャンプ場が林の中から時々姿を現します。
しかし、ここで問題が。
どうもコースを間違えたらしいのです。
「小学生でも分かる地図持っていて、何で間違うの?ボケ過ぎじゃない」
同じ道を引き返します。
そして正しい道から出直します。
しかし妻は「付き合いきれない」と私を放置して引き返します。
ここからは一人散策。
白樺の中を歩きます。
別に良いですけど、一人でも。
慎ましやかな小川を越えると見晴の良い場所に。
視界が良いと富士山が見えるそうですよ。
宮崎駿の映画「風立ちぬ」の光景を思い出しますね。
主人公が将来の妻と出合った場所。
絵を書いていましたね。
そういえば、原作、堀辰夫の「風立ちぬ」のヒロインは、この八ヶ岳のサナトリウムで結核と戦い、結局は若くして亡くなります。
こんなに空気のきれいな場所で必死の治療をしていても、治らなかったのですね。
ちょっぴり灌漑に耽っていると、子供達の歓声。
大騒ぎしながら先まで走って行きながら、また走って戻ってくる子供達。そんな子供達に抜きつ抜かれつしながらふれあいセンターに戻ってきました。
子供って本当に無駄に走るんですよね。
まあ、私の散策も無駄と言えば無駄ですけど。
近くの別の散策路も歩きます。
八ヶ岳倶楽部。
妻子は散策もせずにお洒落な店でショッピング。
どうして女性という生き物はショッピングが好きなのでしょう?
私には永遠に理解の出来ないことです。
なので、こちらもまた一人散策。
木の板が敷いてある散策路を薄い木漏れ日に注がれながら、瞑想もせずに散策。ただ歩きます。それで十分です。緑色のカエデが一部赤色に変色しています。既に真っ赤になっているカエデもあります。枯葉の季節が始まります。
ソフトクリームを食べながら、遠くから牛や仔馬の群れを眺めるだけでも良いのですが、私はなぜか動物が好きなのです。
羊やヤギやウサギを近くで見に行きましょう。


羊です。
多数派を占めるグループはなかなか近寄って来てくれませんが、度胸の据わった、というのか、寛大なというのか、鈍いというのかは分かりませんが、少数派の羊が触らせてくれます。
羊毛のふんわかした心地よい感触ではありません。ゴワゴワした無骨な感触。でも良いのです。
ありがとうね。
長女も嬉しそうに触っています。
次女は絶対に動物には触りません、というか、近づけもしません。
怖いのですね。
妻に至っては、はるか遠くから見ているだけ。
娘達は羊の目が怖いと言います。瞳が丸でなく、横水平になっているいためでしょう。でも札幌出身で、子供の頃から羊を目にし、ジンギスカンを楽しんできた私は気にもなりません。
ヤギも触らせてくれました。
こちらも肝の据わったヤギです。
大勢の人間に触られても、動ぜずに、草を食べ続けています。
ウサギは残念ながら柵の中にいて、どうしても人間の手が届かないようになっています。
何とか手を伸ばして触ろうとするのですが、無理です。
娘達も諦めました。
時々羊の団体さんが柵を出て人間と同じ場所を歩き回ります。
迷える羊たちは主体的でなく、リーダーらしき羊が走り出すと皆がついて行きます。
何とか触ろうと、私が近づくと逃げてしまいます。
私は動物が好きなのですが、動物は私を好きではないようです。次女に言わせると、動物は邪悪な心の持ち主を見抜き、悪戯をしそうな人間からは距離を置くのだそうです。
急こう配な坂を無駄に追いかけっこしたので、風呂に入りたくなりました。チェックインの時間ももう過ぎています。
本日の宿泊地に向かいましょう。


ダイヤモンド 八ヶ岳美術館ソサエティ。
今年の正月にはダイヤモンド箱根ソサエティにお世話になりました。
義母が会員なので、安く泊まれるのです。
幸運ですね。
レストランに隣接した広いベランダがユニークで素敵です。
生憎曇り雲なので、八ヶ岳は霞の中でかろうじて見える程度ですが、廊下の水彩画ではくっきり雄姿を現しています。
大きくきれいなお風呂。
妻子共々、ゆったりしてきれいだと満足の声。
どうも女性というのは野趣あふれる風呂より、きれいで洗練された風呂が好きなようです。私はどちらかというと逆ですが。
爽やかで澄んだ空気に浸っていたので、決して肌は不快ではないのですが、それでも一日の汗を流すのはやっぱり気持ち良い。
露天風呂も眺望が良い訳ではありませんが、高原の空気感に満ちています。
湯に浸かっていても、湯から上がって空気に浸かっていても、どちらも体から歓喜の叫びが聞こえそうです。
そしてディナー。
待ちに待った時間です。
友人の結婚式に出て、夕方に到着した長女の亭主も合流。
腹を空かせた次女が「肉、肉」と言っています。
まずは生ビールで乾杯。
至福の瞬間です。
和風会席料理が続いた後は、和牛ステーキ。
妻はしゃぶしゃぶ。
地元の生酒から赤ワインに切りかえて極上の宴。
何歳になっても、何百回何千回来ても、飽きませんね。
風呂と料理とお酒。最近、肝炎を患い体にやや不安はありますが、どうか死ぬまでこの喜びが私も元から去って行きませんように。
翌朝は、落ち着いて館内巡り。
会員制リゾートクラブならではの文化の香りが漂います。
名前に美術館と入っているように、ロビーの横のミュージアムはまさに美術館。
シャガール展をやってます。
パリですね、ここは。
愛の世界ですね。入口に応募用紙があります。
「かつて恋をしたあなた!
今、恋をしてるあなた!!
そして、これから恋をしたいあなたも!!!
あなたがときめく“恋の決め台詞”を聞かせてください」
とあります。羨ましいですね。
それにしても、シャガールは愛に満ちているとも言えますが、
エロいとも言えます。
芸術に対して失礼ですが、
エロいものはエロいのです。
良いじゃないですか、
エロさこそが人間の力の源泉でもあるのですから。


周りには何の建物も見えず、高原の真っただ中。
生憎天気が悪く、八ヶ岳は見えません。
その代わり、季節の花々が咲いています。
先に一人で帰る次女を甲斐大泉駅まで送りに行きます。
何を考えたのか、一週間前から池袋で一人暮らしを始めました。
一人電車で新宿に向かいます。
小雨降る高原列車の20分の旅。あずさ2号(2号じゃないかもしれません)待つ小淵沢駅に向かってディーゼルカーは森林の中に消えて行きました。
どこか遥か遠くに行ってしまったようで寂しい。
でも、娘は旅立つもの。
これで良いのです。

★春の太平洋、小名浜オーシャンリゾートホテル
★春の犬吠埼、ぎょうけい館
★夏の河口湖、湖山亭うぶや
★夏の弓ヶ浜、季一遊
★秋の北軽井沢、東急ハーベストクラブ
★秋の離島リゾート初島、エクシブ初島
★冬の芦ノ湖半周、ダイヤモンド箱根ソサエティ
★冬の絶景相模湾、熱川 粋光























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