地上の楽園で長女の新婚旅行、私達の旧婚旅行、サンゴの島モルディブ・バロス
すぐ近くに波の音。
聞いたことのない鳥の鳴き声。
部屋の先には、まばゆいばかりに輝く光の海。
きっと私は、
死んでしまって、
天国にいるに違いありません。

部屋を出てトンネルのようなヤシの林を越えると、そこは吸い込まれるような海の青。
そして抜けるような空の青。
砂浜も白く光り、思わず目を細めなければならない眩しさ。
歩いてみると、さらさらですが、時々コツコツ。
そう、この砂は元サンゴ。
ここはサンゴの島なのです。
インド洋に浮かぶサンゴの島、
モルディブ。
島一つまるまるが
一つのリゾート施設。
バロス。
15分もあれば島を一周してしまう小さな島。
島の中は、自然は勿論ですが、リゾートのスタッフのホスピタリティーに満ち溢れています。
このバロスに、長女の結婚式で来ています。
長女と婿さん、婿さんの両親、
そして妻の6人での旅行。
長女達は、勿論
新婚旅行も兼ねています。
長女達は水上コテージ、
親二組は、別々の地上コテージに宿泊。
最初のシーンは、私達のコテージから目の前のプライベートビーチに向かったもの。
私達夫婦のリゾート旅行でもあるのです。
何かの広告で何度か見かけたような気がする光景。
南国リゾートの食事を絵に描いたような場所だからでしょう。
豊富な飲み物も、その場で作ってくれるオムレツも、新鮮な野菜も、できたてのパンも、
刺身も寿司も?・・・とにかく朝から食欲をそそります。
朝からシャンパンをエンジョイ。
肝炎で禁酒中の私は、
ジュースのみ。
残酷、でも自業自得。
最初はびっくりしてカメラを持って追いかけましたが、
あまりに頻繁に見るので、
二日目からは
「あれま、またやってきた」
と言って、軽く見守るだけに。
折角だから、名前をつけちゃおうか。
チコというサメが昔の映画でいましたよね。
チコとその兄弟姉妹、チコの子どもかな。
長女と長女の夫、
つまり婿さんと3人でダイビング。
さすがに赤道近くなので、
肌は出しません。
長袖のシャツを着て泳ぎます。
一面サンゴ。
そして色とりどりの魚。
そして驚くことに私達と同じ大きさのサメ。
でも、決して人を襲うことはないそうです。
係りの人に言わせると、大変フレンドリーなサメなのだとか。
それでも目の前を横切られたりするとビビります。(右上写真)
サメだけじゃありません。
エイもカメもウツボも。ウツボはちょっと怖かったかな。
長女が、私とお婿さんが、
カメが戯れているところを撮ってくれました。
別にそんなに近くに来なくて良いよ、というのにカメの方から寄ってきます。


ベンチで昼寝。
意外と爽やかな風と波の音と鳥のさえずりに身を任せます。
本当に天国。
夕方はサンセットクルーズ。イルカが見れるそうです。


モーターボートをぶっとばして遠くの島にやってくると、
本当にイルカがいる。
最初は小さいイルカが、
次にクジラがシャチか、と見紛えるばかりに大きいイルカ。
水上に大きな体を表せる度に歓声が起きます。
イルカも面白いが、
見物船も面白い。
ボードピープルか。
大騒ぎ。
実を言うと、ヨット部時代にイルカは頻繁に見ていました。
クルーザー班でしたので、ヨットの周りにイルカが寄ってくることは左程日本近海でも珍しいことではありません。
ただ近くを泳いでいるというのでなく、遊び相手が来たとでも思っているのでしょう、飛んだり跳ねたり、そして猫が人に体を摺り寄せるように、次から次へとイルカ達がヨットに体を摺り寄せて行きます。足を出していると、触れそうなくらい近くで。
でもそんなことは言葉に出さず、
皆に合わせて歓声をあげます。


突然降ってきたスコールとその後の虹。(左上写真、分かりますか)
そして、何を考えたか飛んできたトビウオ。
サプライズに次ぐサプライズ。
娘夫婦も親戚となった婿さんの両親も、そして我妻も、
あまりに日常生活とかけ離れた楽園光景に
皆子供のようにはしゃぎ、酔いしれてます。

さて、汗と塩にまみれた後は、
勿論、風呂。
コテージに一つの浴槽と二つのシャワーが備わっています。
それもアウトドア。
娘たちの水上コテージでは海を見ながらの風呂ですが、
こちらはまるで熱帯ジャングルの中での風呂。
良い天気なのですが、ヤシの葉が日傘のようになってくれて、
眩しくはありません。
まさに極楽。
3カップル、合同で、
という訳ではありません。
長女達が気を使ってくれて、
遠からず近からずの位置に、2組の親達のテーブル。
自分達は新婚特典で、浜辺でのディナー。
時々話をしに行きますが、
基本夫婦水入らずのディナーを楽しみます。
ここは飲みますよ。
医者の許可はありませんが。
多少寿命が縮まったって、
構いません。
ここで飲まなければ生きている意味ありませんからね。
妻の静止も意に介せず、
シャンペンにビールに始まり、
白ワインに赤ワインと
フルコース。
親父久々の酔っ払い。
幸せだなあ。
こんな幸せなディナー、
人生にあと何回あるのでしょう。
こんな極上のディナーを味あわせてくれた娘達に感謝感謝。
このモルディブ、地球温暖化で海面が1メートル上がると、
国土の8割が水没してしまうとのこと。
いつまでも楽しめるわけではなさそうですよ。
それにしても、こんな人類の宝のような島を失うなんて、
人間も利口なんだか、利口でないんだか。
こんな夢のような結婚式と新婚旅行をしたなら、生涯添い遂げるしかありませんね。
そういえば、私達夫婦はどうだったのでしょう。
新婚旅行は32年前のパリでした。
上手く行くのかなあ、離婚したりしないかなあ、子供は授かれるのかなあ、子供はちゃんと成長するのかなあ・・・・
不安は尽きませんでした。
娘二人共
ちゃんとした大学を出て、就職をして、長女は今日結婚式。
後は次女の結婚ですか。
それで生物としての種族保存の宿題は終わり。
結構あっという間でしたね。
来年定年の私です。
この先、どんな人生が待っているのでしょうね。
大分疲れが出ていますが、
頑張ればきっとまだ楽しいことがあるはずです。
そして、よれよれの爺さんと婆さんになって、
もう一度、この天国に近い楽園に身を任せることが出来たら、
本物の天国にいつ行っても、
もう何の悔いも思い残すこともないでしょう。
感謝の念ではちきれそうになって
この世を去ることが出来るようになりたいですね。
それまで、もうちょっとだけ一生懸命になってみましょうか。












































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